メダロット第14話「忍びが通る」感想。

他作品を視聴していたため、メダロットの視聴はしばらく中断してしまっていたのですが、ちょうど日記の中断期間と一致してしまいましたね。というわけで第14話。
主題としては喧嘩をしていたイッキとアリカがチームワークの大切さを再確認する、というキッズアニメでは王道のものなのですが、なんといっても本作ではギャグ部分のセンスが高いように思います。まずロボロボ団がアホ過ぎる(笑)。暗闇暗殺星人って(笑)。他にも自分たちでルール無用といって墓穴を掘ったりとか。ロボロボ団以外にもメタビーが「押すな!」と書いてあるボタンを押すなどの、ベタといわれるようなネタですら、非常にテンポがいいですからその間合いによって笑わされます。ロクショウもさもシリアスそうな風情で、滝に打たれていますし(笑)。
また、戦闘パートの質も高い。今回は忍者型メダロットとの対戦でしたが、やはり忍者型ということで非常にスピーディーかつトリッキーな動きの表現が必要とされるわけです。今作では動いている際のメダロットのデザインを、ちょうど良くデフォルメすることによって、動きを視覚的かつダイナミックに表現している。ロボットアニメの本道といわれるような作品ですら、戦闘シーンによって心を動かされるものは決して多くないのですが、本作はその戦闘シーンで楽しむことの出来る稀有な作品だと思います。
ラストはロボトルで息が合っても2人は相変わらずだ、とこれまたベタなオチ。言い合いのシーンのキャラクターのデフォルメもいいですね。今回は、作品が"王道"とされるか"ありがち"とされるかの分岐には、そのテンポが大きく寄与していることが確認できました。よくある話をのんべんだらりと見せられるほど、退屈なものはありませんが、逆にテンポが適切だと、非常にしっくりきます。