メダロット第22話「翔べ! メタビー」感想。

さて、今回は三次元的な動きをするレトルトに翻弄されたメタビーが、飛行戦を訓練しようとする話。
ロボットアニメの歴史において、元来地上専用の機体を空を飛べるようすることは、一つの定番となっています。マジンガーZでもしかりですし(未見ですが)、機動戦士ガンダムでも、飛行こそしないにせよ、ジャンプで空中のドップを殲滅するというエピソードがあります(今回のサブタイトルの元ネタ?)。そんなこんなでメタビー、なんだかんだいって飛行パーツを装備した際には使いこなしたものの、シナリオ上、本質的にはメタビーに飛行機能が追加されることはありません(システム上、当然ですが)。むしろそういった飛行への志向ではなく、飛べなくなった鳥、もとい飛行メダロットを題材とすることで、メダロットアイデンティティーを表現しようとする試みになっています。さらにそれをメタビーの自我、すなわちレアメダルの無限の可能性に繋げることで、これから展開されるシナリオへの展望としています。なかなか周到な構成かと。
ギャグ部分もなかなかはっちゃけてまして、滅茶苦茶脆いロボロボ団の飛行船とか、落下時のイッキの表情の、物凄いデフォルメとか、救出に失敗するレトルトのダサカッコよさとか、何度も笑わされました。今回は良回だったように思います。