メダロット第16話｢花ことばはロボトル｣感想。

今回は内気な主人の恋とそれを支えるメダロットということで。
まずはプロットですが、核心的な結論に達するまでに数段階ミスリードを起こさせるようなトラップが段階的に張ってあります。実は花屋さんがストーカーの犯人だった、と見せかけて彼のメダロットが真犯人である。この段階までは容易に見抜けると思うのですが、これを見抜いた段階で安心しきってしまい、次に展開されるべきそのメダロットの真意への推理がおろそかになってしまう、と。はじめから花メダロットが犯人だと描写されていれば、その真意を類推するのは容易なのですが、その前段階でトラップを仕掛けることによって、ラストの部分の意外性を高めるという。なかなかうまい手法だなぁ、と感心しました。
あとはロボロボ団の人がカッコイイ。アホはアホなんですけれど(笑)。あと、｢ロボロボ団の方はちょっと･･･｣てどういう断り方なんだ(笑)。この掛け合いは素敵でした。
それ以外は比較的凡庸な話だったように感じました。ただ、ラストで安直に花屋さんと先生がくっつくわけではないのが、ある意味で本作らしいかなぁ、とは。そういった"ベスト"ではない結末を、シリアスではなく軽妙洒脱に描いているのが面白いなぁと感じました。しかし、オトコヤマ先生、実際には彼も十分ストーカーだよなぁ(笑)。