フルメタル・パニック!The Second Raid第06話「エッジ・オブ・ヘブン」感想。

ブルーノの尋問のシーンですが、クルツのつぶやきも、テッサがやり方に嫌悪感を覚えるのも両方良く理解できます。ブルーノといえば郷田ほづみ氏、演技はボトムズのころに比べても格段に上達されました。ボトムズのキリコはあの演技慣れしていない妙な朴訥さがらしくて本当に良いのですけれどね。お笑い芸人もされていると言うことですから、本当に多才で尊敬いたします(残念ながら「怪物ランド」は拝見したことが無いのですが)。
相良のかなめ護衛を解任する案がテッサに伝えられますが、テッサの心中も複雑でしょうねぇ。テッサ自身相良に好意を抱いていますし、相良とかなめの間の信頼関係も良く分かっているだけに。オペレーターと護衛を兼任するのも大変で、また非効率だと言うことですが、「フルメタル・パニック!」のポイントはその本来だとありえない状況(そもそもそういった任務が与えられること自体少々矛盾していますので)のおかしみにあります。それだけに作中でその矛盾が指摘されるとは正直言って意外でした。これは生かすも殺すもこれからの流れ次第なので期待したいとこです。
美容院で暴れる相良、ここら辺のノリは「ふもっふ」に近いです。相良も戦闘のプロですが、こういった日常に常識的に対応できないと言うのはプロとしてもあまり褒められたものではないのかも。ま、そこがいいのですが。ただし前回のマオの言もあって、相良としても割と気にしている模様。
結局かなめに調髪してもらう相良。二人の信頼関係も再確認できていい感じです。プロである相良がかなめの前で眠る、というのはホントに信頼していると言う描写。ベタベタですが、それだけに意図はわかりやすいです。さすがにベタすぎとは思いましたが。
帰宅した相良を待っていたのはかなめ護衛解任の指令。珍しく激昂する相良。前のシーンを踏まえると本当に感情移入できます。この落差はなかなか上手いです。
双子と変態のシーンは私が最も嫌悪するところです。なんというか、下品なんですよねぇ。そもそも色仕掛けする必要性は認められないような。変態キャラも上手いキャラ描写の場合は嫌いではないんですが、今作のはどうも、発言がウケを狙っている様にぶっ飛んでいて、「個性的な変態キャラ」を押し付けられている感じがして好きになれません。