銀河漂流バイファム15〜18話感想

やはり良いですね、バイファム。15〜17話では戦争の原因、両親たちの行方、カチュアについての事実が明かされ、さらにはケイトさんの死という物語上の大きな転換が起こったわけですが、凄いね。マジで泣けます。戦争の原因については子供たちにとってそこまでショックである風な描写は少なかったものの(というよりほかの要素が衝撃的過ぎて)、物語上において、地球人が一方的に攻撃されてるわけでないと言う事実は非常に大きい。これからどういう展開がなされていくか楽しみですね。んで、それらの事実が少年少女に伝わるまで。これまで強い大人として描かれていたケイトさんが心労からアルコールに逃げてしまうというのは、直後のロディとのやりとりも含めて、作品中で決して大人が不謬のものでないということを表している、と言う点で効果的。15話で事実が発覚から17話までの流れには圧倒されました。カチュアが飛び出していった際に意固地になりながらも最後には仲間と認めるケンツ、恐怖に襲われながらも仲間に危機を伝えるカチュア、今際の際のケイトさんの言葉、ケイトさんにこだわりいらつくロディの描写、等々見所がありすぎです。特に印象に残ったのは死に急ごうとしたカチュアに「子供は子供らしくして大人の真似なんかしなくて良いのよ」と諭すケイトさんと、ケイトさんに対し本当は怖いのだと泣き出すカチュアのシーンと、今際の際にケイトさんが異星人を敵と思う大人のやり方を真似してはだめだと諭すシーンと、ケイトさんが死んだ悲しみをついカチュアに向けてしまうロディのシーン。最高に素敵です、バイファム。18話はいわゆるサブエピソード。小さい子供らしく元気に(そしてちょっぴり傍若無人に)動き回るマルロとルチーナがほほえましくもありちょっとうざったくもあり。他のメンツもよく個性が表れてたなぁ。ケンツはいつもの通り(笑)ですし、起き続ける騒動に自信を喪失するスコット、自分の失敗を一度は隠そうとするも、最後は皆に謝るペンチ、などなどみんな大変です。前3話を見た後にこういう割と気楽なのが見られるというのは非常に良いですね。それにしてもラストのディスコ風の部屋は一体なんだったんでしょう(笑)。