有言実行三姉妹シュシュトリアン第01話「涙の妖怪・ザ・お正月」感想。

えーと、視聴者であるところの私がここまで置いてけぼりにされた作品は初めてかもしれません。冒頭からよく意味のわからないコメディ調の会話で始まり、強制的に変身ヒーローにされて怪人を倒すまでの全ての流れが意味不明でした。
まず変身ヒーローをやらされる経緯ですが、一応主人公たちの両親の不仲を解消する(結構仲が良さそうには見えましたが。本当に仲が悪いならば、あんな喧嘩はしないような。)、という交換条件があるものの、主人公たちの意向は示されず、全てを酉が決めてしまっています。「酉年の平和と幸福を守る」というだけで、具体的に何をすべきかすら説明されません。而して、ローストチキンにされた後(かなり謎)、悩むどころか、特に説明を要することもなく変身ヒーロを始めるという超展開です。
怪人の招待もお年玉袋という非常にシュールなもので、特撮もかなりチープです。制作費の差もあるでしょうが、凡そ三十年前の作品である「ウルトラマン」の方が見栄えが良いというのは流石にどうなんだろう。
戦闘の後は「過ぎたるはなお及ばざるが如し」の故事を引用してお年玉袋の怪人(妖怪・ザ・お正月)を説得しますが、明らかに故事の使いどころが間違っているという。しかし、お年玉でチャーシュー麺すら食べられない額しかもらえないというのは、流石に悲惨だよなぁ(笑)。