九州大実験施設で水素漏れ 配管が破裂、けが人なし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000163-kyodo-soci
私は全く別のキャンパスに通っていますので、直接的な心配はございませんでした。
伊都キャンパスの水素ステーションに関してはちょうど一昨日の講義の中で言及されたのですが、素人目にはなかなか面白い試みのように思えました(成功するかどうかは別として)。話を伺う限りでは、水素自動車というハード面での高価さがネックとなってきそうですね。私には技術的な問題はさっぱり分からないですが、安全管理というものはやってやりすぎるということはありません。特にこのような先取的(かどうかは素人なのではっきりとは断じかねますが)な施設においてはとかく事故が起こりやすいものですし、建造や運用にあたっては細心の注意を払っていただきたいものです。
在学中には法学部は移転しないので直接は関係ないのですが、私は伊都キャンパスへの九大移転に関しては反対の立場をとっています。最も大きな理由は交通の不便さ。いかに学問と利便性は切り離して考えるべきだとはいえ、特に移転過渡期の六本松と伊都を往復しなければならない学生にとっての負担は非常に大きくなってしまいます。車を運転できるのならばまだしも、運転できない学生はバスを利用せねばならず、そのバスが天神から片道600円、さらに天神までの交通費もかかるわけで。いかに過渡期だから不便さを我慢してくれと言われても、経済的負担ばかりは看過できないと思います。一般的に学生は貧乏なものですし(笑)。将来的には伊都キャンパスを中心として学園都市が栄えることを期待されているのでしょうが、だからといって現状を無視して良いわけではない。せめて各キャンパス間で無料バスを何本も運行させるくらいのことはやっていただきたいものです。
もう一つの理由もこれに準ずるのですが、学生確保の問題です。確かに学究のためには不便は厭うべきではありませんが、これは理想論で現実に学生は田舎よりは都会に住みたがる傾向を持っています。そんなこんなで優秀な受験生さんの獲得に支障が出るんじゃ無いかなぁ、と思うわけで。広島大学さんもかつて広島市からド田舎・・・もとい東広島市の奥に移転されましたが、そのため地元の広島県人(特に広島市民)には広大を回避するという人も多くなっており、最も地元出身学生率が低い国立大学になっています(県外の人はどれほどの田舎にあるのかあまりご存知ないところがありますが、広島県人はわかっているため。)。実際に"移転がなければ広大に行くかもしれなかった学生"がかなりの数いらっしゃるわけで、その中に特に優秀な学生が含まれている可能性も高いわけです。もっとも、広大の場合は九大のケースと異なり、"広島市内から通うのはほぼ不可能"というのがありますが(自宅から通えるところがあればそれに越したことは無いという受験生も多いのに、一番の人口集中地区である広島市にとって非常に遠隔な場所に移転したのは愚策かと。私も自宅から通えるんなら広大を受験したぞ。その点、九大の場合は福岡市中心部からも何とか通えますからましと言えばまし。移転反対と言うのも広島県人としての実感による部分が大きいんですよねぇ。)。でも広島市から東広島市、通っておられる方もいらっしゃるんだよなぁ、スゴイです。私の友人も始め通っていましたが、入学した年の夏に引っ越してました。
まぁ、なんにせよ、"まだ完成してもいない"キャンパスへの工学部一部移転は狂気の沙汰としか思えません。