フルメタル・パニック!The Second Raid第07話「とりのこされて」感想。

何故か見ていませんでしたので感想。最新の8話ではなく7話です。ご注意ください。
今回もなかなか。レイスも大人気ないですが、言っていることはまぁ正論ですし、実際には学生なんかじゃなく傭兵に過ぎない、という相良が辛いところ。相良を苦しめる周囲の状況に正当性があるので、ままならない苦しみというのがきちんと実感できてよい感じです。何より、ギャグパートにおいてはその拠り所としてきた「日本での生活に適応できない相良はこの任務には不適だ」という矛盾を作品自らがシリアスパートにおいて指摘する、というのは凄い。ともすればギャグパートの存在を否定するようなもので(即否定につながるわけではないのですが、動かし方によっては視聴者の受け取り方がそうなる危険もあるということ)、良い悪いの別はさておいてもなかなか出来る事ではありません。効果的に働くかどうかはこれからの展開次第ですね。
かなめの方も辛いところ。相良と少し親密になれて上機嫌、という描写が撤収の用意をしている相良の場面と平行して挿入されるのも悲しい対比です。下校中に一度、電話をかけようとしてかけないというのもかなめの中の、「相良はどこにも行かないで自分を守ってくれるだろう」という認識の表れだと思います。
それでもって急転直下、恐怖の予感から相良の不在という展開。恐怖感の演出はベタですけど、ソツが無いので良い感じ。一番いいところで次回へ。
今回は手法が小説っぽいですね。なおかつ精緻だったため良かったです。