ゾイド ジェネシス第19話「紅蓮」感想。

うーん、ラ・カンの状況判断は甘すぎる気がします。この村でバイオゾイドが消息を絶ったのですから、この村自体がディガルドに敵対したと判断されてもおかしくないですし、ラ・カンたちをおびき寄せる狼煙として焼くことも十分考えられます。状況判断を誤るのは作劇上アリだと思いますが、ラ・カンらしくないなぁ。また、レ・ミィが村を守ってくれと言う村人に身勝手だといい、ガラガが同調するシーン、アレにも違和感を覚えました。確かに村人がラ・カンたちを売ろうとしたのは事実ですが、村を守ることを考えたらある意味で仕方のないこと。結局バイオゾイドを倒して災厄の種を残していくのも彼らですし、当然反感は覚えるとしても身勝手というのはなぁ。キャラクター的にはレ・ミィが言うのは分かるのですが、大人であるガラガが同調するのは非常に気持ち悪い。彼の今までの描写からみてもそれは違うだろと言いたくなります。
んで新主人公機登場です。カッコイイのですが、それまで圧倒的な力を誇っていたバイオトリケラがあっさりとやられてしまうこと、炎に包まれて体当たりのように攻撃を仕掛けるということで細部の動きが描写されていないのは少ししょっぱいです。特にバイオトリケラには最終的に負けるとしても少しくらい抵抗を見せてほしかったと思っています。むろん、新メカ登場ですから、圧倒的に優勢の一歩手前の描写をする必要はあるのですが、圧倒的に優勢だと、特に相手が強大であるとの描写がされていた場合、しょっぱく感じてしまいます。そこら辺のさじ加減は非常に難しいところ。
せっかくの新メカ登場なのですが、ストーリー展開の都合上、前半において、本来のキャラクターにそぐわないような描写が多く見受けられました。後半ももう少し改良の余地はあったと思います。無敵団編が最高だったために、ここ二話はだいぶ見劣りします。ですが、期待申し上げているので頑張ってください、スタッフさん。