BLOOD+第01話「ファーストキス」感想。

ロボットアニメでないので私の趣味からは外れていますが、前番組からの流れでしばらく惰性で感想を書いてみようかと。
んー、第一話なのでシナリオについては評価は下しがたいです。ですが、作劇上謎にしておくべき事項以外の世界観が分かりやすくなっていたのは好感触です。最近の作品には「事前に公式サイトを見ておけ」と言わんばかりに骨子となる世界観がほとんど説明されないものも多いですし。今作は舞台が現代の沖縄(ですよね?)で、吸血鬼の設定以外私達が暮らしている世界と変わらないというのもあるのでしょうが、くどくど説明するでもなく、私たちが一般的知識として共有している意識を利用して理解させているのはなかなか。主人公の現在の立ち位置が詳しく説明されるでもなく分かりやすくなっていたのは上手いなぁと思いました。
しかし、グロ描写が多いのは少々好みと外れています。グロ描写に対する評価としては大別して「中身が無いのに奇をてらうためグロ描写を入れることによって『一味違うぞ』と言う印象を抱かせようとする浅ましい手法」というものと「上手く使用されており作品の恐怖感や世界観もしくは一種のエロスなどを表現するのに役立っている」という二つがあるでしょうが、私の意識では評価する材料が乏しい状態でグロ描写を見せられた場合、前者の印象を抱いてしまいます。これは私がグロ描写があまり好きではないというのもあるのでしょうが、作品全体の評価として前者に当てはまるものが非常に多いという事実に起因するものだと思います。もちろん本作において前者にとどまってしまうか、後者になりうるかはこれからの展開次第なのですが、ファーストインプレッションとしてはグロ描写は受け入れがたいなぁ、と言わざるを得ません(本作に限らずあらゆる作品において最初の段階ではそういわざるを得ないでしょう。)。
作画は綺麗で、動きも滑らかでした。ただし、今回は殆どアクションシーンがありませんでしたから、その点は初戦闘シーンとなるであろう次回に期待します。あと演劇的な間合いを考えてくれると良いなぁ、とも期待。この点も一話だけではなんとも言えません。
流石に一話だけでは良作となりえるか駄作になってしまうか、はたまた凡作にとどまってしまうかは判別できません。ともかくしばらく視聴し続けてみようと思います。
そういえば女子高生+日本刀というのはカルト的に根強い人気があるみたいですが、何か元ネタがあるのでしょうか。