ゾイド ジェネシス第24話「驕り」感想。

前半はザイリンの過去話。ザイリンの故郷がディガルドに征服され、その際ザイリンディガルドに取り立てられたというのはポイントです。村がディガルドに焼かれそうになったことを機にディガルドと戦っているルージと、似たような境遇でありながらディガルドに従っているザイリンとの対比、また、ディガルドによってザイリンの故郷の自然や幼馴染たちの健康が破壊されていることと併せ、ザイリンがルージたちに寝返るというシナリオのきっかけとされる可能性もあります。ザイリンは最終ボスに持ってこられそうな総司令の一番の理解者ということですから、この総司令とザイリンとの関係がどう描かれていくか、ということが鍵となりそうですね。
残りのバイオ四天王も登場。ソウタと言いましたか、こちらはルージと同年代の少年ということで、実力でルージを圧倒するライバルというポジションに持ってこられそう。ただし、個人的にはザイリンこそルージに対する本当のアンチテーゼとして描かれそうかなぁ、と思います。ソウタのゾイドはバイオケントロということですが、その他の四天王のゾイドのモチーフがラプトル、トリケラトプスプテラノドン、さらには総司令のティラノサウルス・レックスということで割とメジャーなところから取り上げられているのに対し、ケントロサウルスとはマイナーですねぇ。ステゴサウルスに似ていますが、ステゴサウルスよりマイナーですよねぇ。まぁ、バイオステゴじゃ語呂が悪い、ということでしょうか。
ラ・カンの側は今の時点では烏合の衆にすぎないとの描写。元々のルージたち一行が戦い方について妙に達観していたのはイマイチかなぁ。持ち上げすぎの気もします。彼らとて大軍を率いたことは無いわけですし。ともあれ、大軍を率いるのはとかく難しい。ラ・カンをカリスマ的指導者の位置に持ってくるとして、その下に例えば豊臣政権でいうところの石田三成のような軍政家を登場させても面白いかも。こういったアニメ作品では軍政家の様なポジションはあまり見ないのですが、馳せ参じた諸将が武将然としていますから、武将と軍事官僚との対立・和解を入れてくれると好みです。