機動戦士ガンダムSEED DESTINY第48話「新世界へ」感想。

えーと、コレは流石に酷過ぎるんじゃあないでしょうか。ありとあらゆる登場人物が論理飛躍していてもう何がなんだか。
唯一良かったのはレイかなぁ。レイが議長を妄信するのは心情的に理解できる範囲ですし、レイが「もう二度とあんなことを起こさないために」っていうのは実感がこもっていて凄く良い。
他は整合性を取ることすら放棄していますよね。とりあえず「デスティニープラン発動」といっていきなり妙なシステムが起動するのには笑いました。そもそもデスティニープランって何なのですか。せめて具体的にどういうことを施行するのか説明していただかないと・・・。先週の時点では劣化したユートピア社会主義と仮定して感想を書かさせて頂きましたが、まさか今回に至っても十分な説明がなされないとは。この描写では単に職業適性を検査してアドバイスをする、というものから職業選択や身体の自由を完全に剥奪する、というものまで非常に広い範囲の推論が可能になってしまうのですが。おそらくスタッフさん方は後者の方を想定しておられるのだと思いますが、作品の本筋においてその尖兵を担うのがシンとレイ、というのはダブルスタンダード。というのはシンもレイも「平和な世界にしたい」という強い意志に拠って戦っているもので、意志の力を否定する後者のテーマとは相反するものだからです。かといってシンやレイをデュランダルのアンチテーゼに持ってくることもしなさそうですし。そもそも、デュランダルをいきなりこういった考えに持ってきたのが文芸的には無茶極まりない。
んで、プランの導入を拒否したら殲滅って・・・。もはや真面目に話を作る気すらないのですか。かたやもう一方のキラやラクスやカガリも結局のところ「嫌だ。」としか言っていませんし、もう無茶苦茶。
えーと・・・。もはやどうでもいいです。