Anoter Century's Episode感想

Another Century's Episode

Another Century's Episode

中途半端にマイナーなロボットアニメ作品を集めたロボットゲー。
レイズナーを動かせるゲームはお目にかかれないので、ファンとしてはかなりうれしいところ。

アクション

メインであるアクション部分はキャラゲーとしては秀逸の一言。 ゲームバランスを崩さない中で最大限に各ロボットの個性を引き出している、といった感じ。 こういうゲームは原作のロボットを動かせる、という点が一番重要ですからこういう仕様だと非常にありがたいです。 実際に各ロボットの挙動の再現度も結構高く、好きなロボットを使っているとかなり良い気分に浸れます。 そのため、操作感が機体によってかなり違ってきます。 ゲームの印象は使用キャラによってだいぶ違ってくるかも。 俺がメインで使っているレイズナーは、射程こそ短いものの、スピード感があって、使っていて非常に楽しいです。 難易度という点では決して難しくは無い、という程度。 数年間アクションゲームに触ってなかった俺でも、最低難易度ならクリア可。 慣れてくると最高難易度でもかろうじてクリアできる、といった具合です。(ちなみにレイズナー使用の場合) 操作性については慣れれば特に不便に感じることはありませんでした。 あまりこの手のゲームをやらないので他と比較出来ないのですが、特に悪くは無いかと。 マニュアルとオートの二つの操作パターンがありますが、マニュアルのほうが便利です。機体にもよるでしょうが。

シナリオ・キャラクター

シナリオ部分は、特に見るべき部分はないですが、アクション部分の楽しさを阻害しない、という点ではちゃんと作られているんでしょうか。 キャラクターはほとんど出てこないです。オペレーター系の人とパイロットがほんの少しだけしゃべる程度。 原作でのライバルとの戦闘時には割合しゃべるので、結構燃えられますが。 シナリオ・キャラクター面には期待しないほうが吉です。

不満な点

不満点としては、一部キャラで理不尽に不便な仕様があること。 原作での特徴の反映としての不便さであればむしろ歓迎なのですが、ガンダムデスサイズがバスターシールド射出中にサイズを使えないといったようなのはちょっと・・・ まぁ、ほとんどの機体は妥当な仕様に仕上がっていると思います。 加えてエリアオーバーのシステムが邪魔。 戦場に謎の赤い壁があって、自機はそれより外へいけないのですが、敵機は普通にすり抜けていくので追撃してたのに止めをさせない、とか壁のせいで敵の攻撃がよけられない、というのがあり、結構イライラします。 レーダーでも確認できないので、壁の近く(=フィールドの外側)にいかないように方向を調節するのも困難です。 あと、前述のように、キャラクターがほとんどしゃべらない、というのはちと不満。 キャラクターは前面に押し出されていない、ということはわかっていたものの、せめて対戦モードについている台詞機能をストーリーモードにも実装してほしかったところ。 後は一部音楽のアレンジに不満あり。 いくつか不満な点を挙げさせていただきましたが、エリアオーバー以外の点はそこまで気にならないです。 個人的な不満としては、レイズナーからの参戦操作可能機体数が前参戦作品中最少*1なこと。 せめてグライムカイザルくらいは使いたかったです。 まぁ、コレばかりは申し上げても詮無いことですね。 ちなみに敵としてのみ登場の機体が結構多いです。

総括

純然たるロボアクションゲーで、なおかつそのアクション部分が、キャラゲーとしてはかなり秀逸ですので、二作以上好きな作品が参戦していたら買い、といえるでしょう。 ちなみに対戦モードはおまけ程度。不十分というより、このゲームのシステム自体が一対一に向いてないので。 多数の敵を相手にしてエース気分に浸るゲームです。コレは。

*1:レイズナーとザカールの二機